魔球です

コヴェナント/約束の救出の魔球ですのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.3
絆に国境はない。エモ!

助けた側の理不尽な展開、助けられた側に起こる呪縛という対比は、残酷なまでにリアルに描かれ説得力がある。この感情を物語に落とし込んだ結果の後半戦はトップガンマーヴェリック級の胸熱さでグッと来る。

多少の脚色があった事を把握していても、ジェイクギレンホールを核とする確かなキャスティングと実話モノである事が、作品への強度と没入度を高めるわけで、退屈する瞬間は一瞬たりとも感じさせない。

エンドロールでガイリッチーが監督だった事を思い出す程に、いつもと違う笑い皆無なハーコーさを前に良い違和感を覚える。いわゆる最高なやつ。

鑑賞後は、価値観の違いを踏まえた上でも、今の日本が平和に思えてくるし、まだまだ知らない、知るべき事は山程あることを再確認した。傑作。
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