第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品
第36回東京国際映画祭アニメーション部門出品
現在は大学で講師を務めるリウ・ジエン監督が、自身が学生だった1990年代初頭の中国で美術学校に通う学生たちの日常を描いた作品です。
学生たちはそれぞれ、芸術とは何か、どうしたら偉大になれるのか、愛とは何か、自由とは何か、といったことを考え、表現し、議論しながら学生生活を送ります。舞台は約30年前ですが、悩みを抱え将来に迷いながら毎日を過ごす学生の姿は普遍的なもので、現在大学生である私は彼らの日常に親近感や共感を覚えました。
イラストがシンプルな分、セリフが強調され、時には深く、時にはクスッと笑ってしまうような会話が印象的でした。前半は特にユーモア満載な会話が多く、会場は度々笑いで包まれていました。
大人は学生時代を思い出しながら、学生は今の自分と登場人物を重ねながら楽しむことができる作品だと思います。
学生応援団13期 縄井