苺だいふく

夜明けのすべての苺だいふくのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観た後に心が少し軽くなる映画。

朝を待ち侘びる人にも、夜が続いてほしい人にも、等しく夜明けは来る。
それでも毎日同じ日はなく、自分自身も少しずつ変わっていく。
状況は何も変わらないと思うかもしれないが、前進していると信じたい。そう思わせてくれた作品。

藤沢さんと山添くんは、理解者や同志のような関係。
他の人が言ったら失礼な言葉もズバズバ言い合うし、大変な時は理解し支えようとする。
性格は正反対そうに見えるが、「病気」の当事者にしか分からない感情もありそう。
所詮周囲の人が優しく接しても、本当に理解しているわけではないから。

山添くんは会社の制服を着て、自転車に乗って、同僚にたい焼きを買ってきた。藤沢さんに出会えてよかったと言った。
とても大きな心の変化。
どこに行っても、2人の関係性は変わらない。


⭐︎メモ
・2人が飲んでいる薬はアルプラゾラム
・男女の友情は存在しない
・散髪シーンや逆ヘルメットのシーンでは劇場でも笑いが起きていた
・悲しい時は雨が降る
(藤沢さんと母親のシーン、初めは土砂降りでラストは天気雨)
・自転車を漕ぎ出す=前進する
・プラネタリウム実施日は3月9日
・PMS、パニック障害、自死遺族
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