たっぴー

夜明けのすべてのたっぴーのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

栗田科学の雰囲気が心地よかった。誰かを責めるようなことはせず、馴れ合うわけでもない。山添くんや藤沢さんを特別扱いするわけでもない。2人を実の子どものように優しく見守るがリスペクトもある。社長役の光石さん、お局社員の久保田麿希のさりげない気遣いに愛を感じた。
山添くんと藤沢さんを安易に恋愛関係に発展させなかったのが物足りなさとも捉えられるけど、個人的には良かった。
山添くんが荒々しく外に連れ出すシーンは、最初ありえない対応だと思ったが、むしろ変に腫れ物扱いしないところが彼の良さだと思った。交際相手との対応の違いが対比になっていた。藤沢さんが山添くんに自転車をあげたり、髪を切ったりする優しさは病気を抱えているからとかではなく彼女の元々持っている優しさだと感じた。
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