たっぴー

百円の恋のたっぴーのネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

弁当屋の実家でニート生活を送っていた齋藤一子がアマチュアボクサー狩野に恋をしたことをきっかけにボクシングを通じて成長していく作品。自分を見下すシングルマザーの妹を見下し、世の中に失望したように生活していたが、妹との大喧嘩をきっかけに一人暮らしを始め、狩野に捨てられたことをきっかけに本格的にボクシングに打ち込む。100円を売りにするコンビニでバイトをするなか、アルバイトを見下す本社の社員や強姦するバイト、廃棄を盗む元店員などみんながみんなを見下すことで自分のプライドを保っている。一子は会長からも期待されていなかったが、試合で何度も立ち上がり、一発左ストレートを打ち込む。試合後悔しさを狩野にぶつけ2人でご飯に行く。狩野はフラフラと仕事を変え、重い女だと分かるとすぐに捨てるクズ男。強くなった一子だか、やっぱり初恋の狩野には惹かれてしまうところが人間の強さと弱さの二面性を表しているように感じた。
そして何よりも安藤サクラの演技力。おそらくスタントやCGを使わず本物のボクサーを演じようと努力した姿が伝わってきた。試合も本気で闘ったように見えた。
たっぴー

たっぴー