優しい映画。
物語序盤は、パニック障害やPMSの症状が登場して時折観ている側がつらくなる(個人の経験や感情移入の度合いにもよるけど)けど、
少しずつ藤沢さんと山添くんがお互いを理解する努力をして助け合うにつれて、2人と共に観客の心も紐が解かれるような気持ちになります。
主人公の2人だけでなく、他の何人かの登場人物もそれぞれの体験からくる"生きづらさ" "生きるしんどさ"を抱えている、だからこそ他の誰かを助けたいと思うし、実際それが出来る、ということを教えてくれます。
安直なお涙頂戴(with壮大な音楽)もないし、
変な恋愛エンドもなく、
ちょっとした描写で気づける、2人特に山添くんの変化にウルッとくる
そしてただただ穏やかに、また日常が進んでいく(でも心は冒頭の頃とまったく違う)
そんな表現も個人的に好きです。