判断力が弱くなった高齢者に対して裁判所が任命する「法定後見人」。
その制度を悪用して、多数の高齢者の法定後見人になり資産を奪う主人公マーラ。
新たなターゲットとして見つけた老婆が、実は……
という話。
こんなに胸糞悪い映画の主人公はいない、っていうくらいの悪事を働くマーラ。
しかも賢いゆえに、仕組み化されたスマートな悪事であるところがさらにその胸糞度合いを強める。
しかし、新たなターゲットがマーラのビジネスを"乱すことが出来る存在"なのが、面白い。
なんなら観る側はこちらに感情移入してしまう。
この「普通の映画と善悪サイドがごっちゃ」になるのも、この映画の特異性かもしれない。