来世はおしるこ

夜明けのすべての来世はおしるこのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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セラピーだった、苦なく泣けた
自然を映すカットにあんなに癒されたことはないし、車を洗うシーンは不思議と心が本当に気持ちよかった、あそこだけずっと観ていたい

序盤の「けど死にたくはない」はとても頷けた、自分のペースがあるし自分の道があるし自分が大事にしたい環境を自分のやり方で大事にするのが生きていくことなんだと肌で分からせてくれる(=許してくれる?)とてもやさしい映画だった

キャストはぴんと来なかったけど小さいながらtohoで観れるのはとても喜ばしいことと思う
久しぶりの映画館、やっぱりわたしはここだと思えてありがたかった

追記
この前「蜜蜂と遠雷」のレビューに「世の中知らないことだらけでそれを自分は知らないまま死んでいく、良かった」って書いたけど、その感覚を汲んでいる映画に思えた
途方もなく広い宇宙にある星々と太陽とわたしたち、何千何万年前から続いてきたそれぞれの今が何千何万年と続いていく、希望と絶望を繰り返しながら人を救い/殺しながら前に進んでいく、変わっていく
そんなめまぐるしい刹那の中を生きている、だから大丈夫、そう言われている気がした
「でもあなたは、」とストーリーを思うと別の意味で涙ぐんでしまう、綺麗な構図だと思う
来世はおしるこ

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