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夜明けのすべてのkkのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.8
どんな日も、明けない夜はないのだ。

PMSとパニック障害に悩む若者2人を描いた作品。基本的に日常をゆっくり描いていくため、大きな変化は訪れないが、2人がゆっくり確実に進んでいく様子が非常に丁寧で良かった。

1人では出来ないことでも、誰かと手をとりあえば少しは出来るかもしれない。自分ではどうにもならないことも、自分ではない誰かのことは救えるかもしれない。人生は少し踏み出すことで、もしかすると何倍も楽になるのかもしれないなと感じた。

少し息苦しいと感じる時や、何かに立ち止まってしまった時、星を見上げてみよう。
何百年も昔の輝きがきっと、少し心を軽くしてくれるはず。
やまない雨がないように、どんなに嫌な1日だって必ず夜明けは訪れる。新しい一日をたしかに生きていこう。
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