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夜明けのすべてのMaのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2024年劇場:13本目
2024年:25本目
202403:11本目

・シナリオ:☆☆☆☆★
・演出: :☆☆☆☆★
・雰囲気: :☆☆☆☆☆
・個人的好み: :☆☆☆☆★

三宅監督最新作。

淡々と、精神疾患を抱える2人を優しいトーンで包み込む。結局最後まで嫌な人は出てこなくて、優しい気持ちにさせられる映画でした。

異なる疾患でも、性別が違っても自分と似た苦しみを抱えている人の助けになれる可能性もある。主人公たちが一貫して恋愛感情のない関係として描かれていたのがすごく良かったです。配役も絶妙。2人の表情がだんだん柔らかくなっていく様子が描かれています。

二人の働く職場は移動式プラネタリウム製造会社、ということで本作のタイトルにもなっている夜明けや星座が一つのテーマになる。
周囲と違うからこそ、一際際立つ孤独な星。夜明けの見え方の変化などを二人に絡めるのが素晴らしい。

退職や別れのシーンも淡々としており、変にドラマティックに演出しない点がまさに三宅監督作品の良さ全開。

出会いと別れは唐突に起き、それでも日常は続いていく。「ケイコ、目を澄ませて」にも通ずるラスト。
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