nekochan

夜明けのすべてのnekochanのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.5
めちゃくちゃ優しい映画。
小さめのシアターで見るこういう映画でしか得られない栄養がある!

自分の気持ちも体調も、自分ではどうすることも出来ないけど
他人のことなら3回に1回ぐらい助けられる

これ、、ほんとに優しい言葉。
一生忘れちゃいけないと思った。

地球が自転していくかぎり、夜も夜明けもすべて違うということ
苦しいことも、それの解決も毎回違うこと。
失恋も、転職も、わりとサラッと描かれてて、そのかわり登場人物の心象が変わっていく様子が細かく描かれていてよかった。
人生の分岐点はいくつもあるけど、それでも世界は回っていく。
藤沢さん、山添くんだけじゃなく全員それぞれいろんな事情があるけど、それでも人生は進んでいく。

パニック障害やPMSはお互い理解は出来ないけど歩み寄っていって。
そうじゃない人たちも、お互い知らないことや言わないことがありながら関わり合っていって。

人生は、ひととのかかわりだな、と思った。
山添くんと藤沢さんのように。
そして、それは永遠じゃなく、それを糧にして次の一歩を進む、登場人物全員、また別の人と関わって生きていくんだろうな、、というのが、本当にリアル。
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