自分が求めてた映画すぎて面食らった。最高にホットで、最高にアンモラルで、最高に楽しい。
序盤から驚きのカメラワークと気持ち良すぎるカット割りで、映画観てるな〜って感覚にさせられる。序盤のアートとパトリックの間のネットを這ってゼンデイヤにズームインしてくところから、すでに関係性が表されていたんだな…
時系列も入れ替わりまくるんだけど決して混乱しない完璧な構成力。
パトリックがチェックイン拒否されるところで値踏みするゲイのカップルが好き。
AVでしか観たことないような3人同時キス、そこから離れていくゼンデイヤのクローズアップからの男二人がこちらを急に観てくるところでギョッとする。
基本は細かくカットを割ってるんだけど重要な場面(パトリックとゼンデイヤの口論など)では極端な首振りを利用する。それがテニスを観る観客の首振りと呼応していて素晴らしい。
「カリフォルニアドールズ」のようなタイブレークの怒涛のラリー(ボール視点のカメラは珍しい！)からの、「デスプルーフ」並みの叫びエンディング。これ以上爽快な終わり方があるだろうか。
