MasterYu

AIR/エアのMasterYuのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.7
1984年、NIKEはランニングシューズのトップブランドとしての地位を築いていたが、バスケットシューズはコンバース、アディダスに圧倒され、NIKEの中では赤字続きのお荷物部門だった。
バスケ部門スカウト担当のソニーは、起死回生の一手としてマイケル・ジョーダンとの契約にすべてを懸けるべきだと主張するが・・・。

いや〜、1980年代の空気がビッシビシ伝わってきて、我が懐かしのTeenageの頃を思い出しちゃったり。
Dire Straits、Big Country、Cyndi Lauper、Bruce Springsteen、RUN DMC等々・・・。劇伴がコテコテな80年代のポップミュージックで彩られているから尚更に。

ストーリーはNIKEがどのようにしてマイケル・ジョーダンとの契約を勝ち取ったかというもので、型にハマった展開ではあるものの、キャラクターをしっかり描写しているし、台詞回しが巧みで面白い。ソニーとジョーダンの代理人デヴィッドのやり取りは特に笑えます。
そしてそのソニーを演じたマット・デイモンの安定感がガッチリと作品を下支えしていて、観ているこちらも安心安定。

「靴はただの靴だ。誰かが履くまでは」
凄い台詞だなぁ。

追記:
90年代、カリフォルニアに約5年いたんですが、ジョーダンが復帰して、マジック・ジョンソンのいるレイカーズと対戦したゲームを観に行ったことがあります。
アリーナの遥か上の方での観戦でしたが、ジョーダンもマジックもその時のパフォーマンスはイマイチだったものの、その場の空気を吸えただけで満足した思い出。
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