最初の長老シーザーの死から数世代後、ワシを飼うイーグル族が、プロキシマス・シーザー傘下の集団に襲われた。
イーグル族の若きエイプのノアは、連れ去られた仲間を救い出すために旅立つ。
途中で伝説のシーザーの教えを守ろうとするオランウータンのラカ、そしてラカによりノヴァと名付けられた人間の女性と出会い・・・。
2011年の「猿の惑星：創世記」から始まったリブートシリーズ。
2017年の「猿の惑星：聖戦記」で一応の完結をみたわけですが、まさか続きが作られるとは。
本作は前シリーズの主役シーザー亡き後、何世代も進んだ時代を舞台にした、新たな主人公ノアの成長譚で、その時代の猿たちは人類が文明を築いていたことも知らないような設定なのは面白いし、そこに付け込んで伝説のシーザーの教えを捻じ曲げ自身を神とする独裁者を登場させてくるのは、新たなシリーズの物語としてよく出来ている感じがします。
またリブート前シリーズでも常に進歩を見せていたCGビジュアルは、本作で更なるアップデートを示していて、モーション・キャプチャーからの猿の表情の描写、背景も含めた質感が凄いし、アクションシーンのカメラワークも分かりやすくて楽しかったですね。
もう「猿の惑星」はいいよ・・・、なんて思っていましたけど、新たなアプローチと全体のバランスの良さに、そんな思いは覆されました。
