このレビューはネタバレを含みます
ビートたけし原作ということで、見ておこうということになった。
波瑠の上品さと控えめな感じが素晴らしく、物語全体の引き立て役である。
ニノは前半のコミカルな役回りは素の感じが出ていて良かったし、後半のシリアスな展開では、一気に演技力のシャープさが出てきてさすがという感じ。
北野武原作ということもあってか、随所にHANA-BIを意識したようなシーンがあって面白かった。海の凧揚げのシーンや、車椅子のみゆきと海眺めるさとるはまさにHANA-BIである。
物語としては、アナログというタイトルの通りスマホを持たないヒロインの話だが、最終的にアナログな恋愛のほうが人とのつながりが深まっていいよね、という結論でなく、デジタルもアナログも良さがあって素晴らしいみたいなまとめ上げ方があって説教臭くなくてよかった。