ルサチマ

Ostende(原題)のルサチマのレビュー・感想・評価

Ostende(原題)(2011年製作の映画)
4.3
物語の内容を単純化していえば女性の視点による『裏窓』ということになるのだろうが、その映画的な文脈の流れとしての面白さよりも、ヒロインがその日の退屈なヴァカンスを主観の意識と客観の狭間で揺れ動きながら情景を見定めつつ、そこに想像力を導入して異界としてのサスペンスを取り込んでいこうとする身振り。そしてそのヒロインの妄想狂的な振る舞いが、ヒロインの去った後に現実のものと化していく、一連のラストシークエンスは中々興味深い。
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