豆onpeets

ビデオドローム 4K ディレクターズカット版の豆onpeetsのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カルト映画は哲学的。
そして難解。


主人公は現実に戻れたのか、妄想の世界から戻れなかったのか。


ストーリーは、

スナッフビデオの『ビデオドローム』を観ると頭に腫瘍が出来てその腫瘍が幻覚を見せる。

その幻覚に悩まされる主人公を描いた作品。




80年代、ビデオの普及、そしてホラー映画の流行りがあった。



そう言うところに、とても懐かしさを感じました。



しかし、内容的には現代にも通じるところがあり、
刺激的すぎるメディアに対しての注意喚起。



現代でも無意識に行動や考え、感情を誘導されているのは事実で、


感化されやすい人はいつの時代にも沢山居る。



ニュースだけでも心的外傷を発症してしまう危険性がある位なのだから、




私達はメディアから自分たちの『現実』を守る術を身につけないといけない。




そして、その現実が、『本当に現実なのか』も見極めないといけない。 



更には
その『現実』が酷すぎる現実であったからといって妄想の世界に浸かるべきか否かも判断しないといけない。



まだまだ、この辺りは進化しきれていない我々。



メディアに踊らされている。そんな状態に有るのだと気づかせてくれる作品でした。




しかし、謎が沢山残る、、、。
と言う所も大変カルト映画的で、、、。



この作品の主人公はビデオドロームの呪縛から解き放たれ、現実を見据えられる新人類になれたのだろうか??



そして、この作品で言われている新人類とは、
どんな人類なんだろうか??



クローネンバーグさんが思う新人類とは一体どんな人類だったんだろうか????





グロテスクになった銃と融合した右手で引き金を引き、



マトリックスの様にもう一つの世界に行き、現実を生きれる様になったんだろうか??



最後に2度、頭を撃ち抜くシーンはやはり謎。



悶々と考えさせられる。。。



イレイザーヘッドを観た時と同じ心持ちになりました😂


結論。


!!!!わからん!!!!

でも何と無く感じ取れる‼︎‼︎



📺📺📼📼 📺📺📼 📺📺📼 📺📺📼 📺

      4Kなのに凄い。


1982年の作品のリマスター版なのに特殊メイクが超リアル。


テレビから溢れ出る臓物、主人公の腹に出来た縦長の穴、脈打つビデオとテレビ、脳みそも臓器もぶちまけられた人体。


手に食い込む銃(これはちょっと作り物っぽかったけど)



エグいリアル。
昔の人、、、やはり狂人。そして職人!!



映像の雰囲気も最高。。。


船の中のシーンの寂れた背景。
変な機械を被らされ、目だけ穏やかに光るシーン。
男女の肉体が合わさり、背景はキモい拷問部屋に。


ビデオやテレビが脈打ち📺📼人間の一部の様な存在になる。
肥大化した画面に女性の唇が🫦デカデカと映し出され、主人公がその画面に誘われるがまま埋もれ、画面をモミモミする。。。


う〜ん
センスの塊か????




、、塊だったわ‼︎



『現実は自らの認識に過ぎない。』



そりゃ、カルト映画になるよね❗️


✋📺🤚 ✋📺🤚 ✋📺🤚 ✋📺🤚


この作品のもう1つのテーマ?

刺激を求める人間に底がない。って所。

人間の欲望はそれ程までに凄まじい恐怖なんだって思いました。


個人的に、
スナッフ映像を観てしまう倫理観崩壊の恐怖より、もっと刺激的な体験をしたくなる、そんな欲望のループ🔁がとめどなく続いてしまうと言う所に恐怖を感じました。


やはり、無感覚とは人間にとって死を意味するものでも有るし、刺激に慣れてしまうと無痛と同じになってくる。
刺激に慣れてきてしまう。


だから、もっと。もっと。
もっと。。

まだまだ、、、。


まだ足りない‼︎


ってなる事への恐怖。


人間ってやつは本当に救いようが無い生き物なんだな、、って自分で思ってしまいました😅🥹


🫀📺📼 🫀📺📼 🫀📺📼 🫀📺📼 🫀📺


まぁ、色々書いたけど、
難しいこと考えず。

造形美と技術を楽しむのも有りな作品です。


あの生きてるテレビ、📺どうやって作ったんだろ‼︎

って考えながら見るのも👀めちゃくちゃお勧めです⭐︎


🧠脳みそをリラックスさせて、是非ともご鑑賞してみて下さい!



でわでわ〜👋
豆onpeets

豆onpeets