叡福寺清子

SISU/シス 不死身の男の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

フィンランド版というか令和版ダイ・ハード.しかもダイが10個くらい並ぶほどタフな作品でございました.ヒュヴァー イルター.三遊亭呼延灼です.
その阿呆なほどにタフなアアタミさんと一番元気な頃のマクレーンさんを,対決させたいと思うのは映画マニアの性でしょうか.でもたぶんアアタミさんが勝つでしょうね.身体に刻まれた傷跡から察せられる修羅場とその数が,想像の埒外でございます故に.そのアアタミさんと相対するのがナチス兵.いっちゃあなんですがただの兵隊さん.数と武器でアアタミさんの優位に立ちますが,タイマンでは瞬殺.とても気持ちがよろしゅうございます.いや,マジで怒らせちゃあダメな人です,この方は.
気持ちよいといえば,肉奴隷として連行された女性の復讐劇.問答無用で命を奪う男性に対して,殺したいと思うほどの敵兵であっても,連行しちゃうのは北欧風なんでしょうか.アメリカ映画だったら,殺してますわな.でもって,金塊を国家復興のために使ってくれとか言っちゃうの.でもアアタミさんのほうが人間としては正解.人外に強靭なアアタミさんさんが人間的欲望に忠実ってのも,なかなかに頓知が効いてて良き塩梅でございました.

なお,犬は無事です.ご安心ください.