不死身とサブタイトルにあったので、四肢をもがれても相手の喉笛に喰らいつくようなタナトス全開の血みどろの戦いが繰り広げられるのかなと思ったら、以外に生身でそれはそれで有り。後半はそんな感じだったし。
日本じゃお目にかかれない荒涼たる大地と空の色に、傷だらけの背中が語る悲哀。
捕虜となった女性たちの威風堂々たる行進。
可愛い相棒。
フィンランドに降り立つ血の通った死神。
ギリシャ神話のタナトスは、翼を有して、剣を持つ黒服の青白い老人で描かれることもあるという。
グリム・リーパーは、大鎌を携え、黒いローブを身にまとった骸骨で、馬に乗った姿、また黒い翼を持つ姿でも描かれる。
馬、ツルハシ、飛行機、返り血と泥で黒くなった服…。
主人公コルピの姿を重ねてしまうのは、私だけじゃないはず。