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私の頭の中の消しゴムのtomorrowkeyのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
4.0
とある事情にて、韓国の恋愛ものをみようと思い、見た一本。

これまで色々と韓国映画の恋愛物を見てきましたが、これも良かった。

演技は、少しオーバーだったりするところもあるけど、逆にそれも好きになれたというか、その人の個性があったと思います。
それが作品の色にもなっていました。

チョン・ウソンさん演じるチョルスが、実は最初好きになれませんでした。見た目からすると、不良ぽくて、チャラいのかも知れないと思えて…。ですが、自信と努力と、彼の過去のような人生を生きてきたからこそ、彼のような強さを持っていたのだと、見終わって実感しました。人を愛するとは、魂で繋がっているということなのだと、教えられた気がします。見た目や病気なんて、関係ないのです。

そして、ソン・イェジンさん演じるスジン。彼女がとても魅力的でした。それも、だんだんと綺麗になっていくんです。
いや、人間として成長していく過程が見えると言った方が良いかもしれません。これは、作品を見れば分かります。
また、お嬢様のように見えて、大きく口を開けたり、反応が大きくなったりが、とても愛らしくて、そう、可愛くて。
僕の好みでしょうかね💧
だからこそ、あの事実が分かった時の衝撃は、本当に耐えられませんでした。

また、物語の展開が凄く早くて。
これ、見方によっては駆け足のように感じますけど、人生ってこういう物だと描いているような気もします。あっという間に時間が過ぎていって、運良く幸せを見つけて、何事もなければそのまま行くけど、何か大きな出来事が起こってしまったら、そこで時間の進みが遅くなるような、そんな印象を受けました。

愛してるという事。
それってとっても大きいもので、一度きりの人生で、そういう相手と出会えるかわからないですし、出会ったとしても別れてしまう人もいると思います。
さらにそこから、体の結びつきや、そういう表面的な結びつきでなく、心で繋がるということが、どれだけ貴重で大切なことか…。
改めて気づかせてくれるような作品でした。

この作品の愛の形、見届けさせていただきました。
彼と彼女の今後の幸せを祈ります。

良い時間でした。
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