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ライ・レーンのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ライ・レーン(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

失恋をした者同士な男女の出会いを描いた作品。

街でたまたま出会った男女の語らいを映していく作品で、作りとしては『ビフォア・サンライズ』を想起させるところ。
そこにプラスして、カラフルな色使いだったり、オシャレな音楽が流れたり、ユニークな回想シーンが入るなど、よりポップで現代的な味付けがなされているのが、本作の特徴と言えるでしょう。
2人の会話だけでなく、目や耳にも楽しい作品でしたね。

あとは、主人公となる男女が失恋…心に傷を負っている事も、本作のポイントかなと。
傷ついた者同士だからこそ出来る、連帯やケア、助け合いや支え合いが描かれており、あまり恋愛色が強くないのも、個人的には見易かったです。
『ビフォア・サンライズ』は人と人が理解し合う力を魔法と呼んでいましたが、本作における、人が人を癒す力もまた魔法と呼べるのかもしれません。

主演のデヴィッド・ジョンソンは『エイリアン:ロムルス』の演技も印象的でしたが、黒人俳優には珍しい非マッチョなタイプで、メソメソしたキャラクターが本当によく似合う。
似たタイプの俳優がなかなか思いつかないし、MCUやSWに出たら更にブレイクするんじゃないかな。
相手役のヴィヴィアン・オパラも可愛かったし、今後の両者の活躍にも期待しています。
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