ウォシ

碁盤斬りのウォシのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.9
濡れ衣を着せられ妻を亡くした武士が豹変し復讐の鬼と化す時代劇。

囲碁のルールを知らずに鑑賞。
(席についてから「そういえば予習してない!」と焦りました笑)
ルール知ってから観た方がより楽しめそうだけど知らなくてもある程度大丈夫そうでした。

かなりスローペースなテンポで大きく話が動くのは中盤くらいからだが、それだけ溜めがあったからこそ豹変ぶりに底知れぬ怒りを体感させられる。

あそこまで徹底された生真面目さが崩壊する不気味さ。
それでありつつその生真面目さが生み出した火種。

沸々と溜めに溜めた緊張感が爆発し、ヒヤリとさせられる終盤は緩急が効きまくっていて素晴らしかったです。

映像も全編に渡って薄暗いのだが、誤魔化す為の暗さではなく電気のない時代だからこその自然な暗さで印象的でした。

ただやっぱり囲碁のルールは勝敗条件だけでも知っておくべきだったと後悔してます。
オセロみたいに相手の石を挟めばいいのかな?
相手の石を囲えばいいのかな?
隣同士にしか石置けないのかな?
…など囲碁シーンの度に余計な事考えてしまいました。
その意味でちゃんと正しく本作を観れてないのであまり当てにならない感想になってしまったかと思います。
すみません…
ウォシ

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