碁盤斬りの喧嘩の美点は仲直りができることのレビュー・感想・評価

何よりも先ず己の体面を優先させる武士が主人公です。
そこまでやる？という言動も多々ありますが、当時は普通のことだったのかなと思いながら観ていました。
復讐譚ではありますが、そこで描かれるのは「許し」に至るまでの物語でした。信念を曲げるという行為は否定的に捉えられることが多いです。しかし本作では、「違う道もある」という肯定的な価値観が語られます。
個人的には娘のお絹ちゃんの、復讐に対する覚悟の程が彼女も意思の強さを感じさせていて良かったです。