喧嘩の美点は仲直りができること

スワロウテイルの喧嘩の美点は仲直りができることのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
5.0
輪郭の曖昧なぼんやりとした質感の作品です。
日本を舞台としていながらもエキゾチックな円都の雰囲気がファンタジーめいた浮遊感をかんじさせます。独特な登場人物たちも一層そうした感覚を手伝っています。
劇中でグリコの歌う曲が印象的で作品にとても良くマッチしています。儚げでありながらも優しさもある音楽が物語の哀しさを包み込んでいます。
疎外の中で生きる人々を描いた、現実と地続きだがどこか幻想的な映画です。