落語の『柳田格之進』がどのような2時間のドラマになるのか楽しみにしてました。だいぶ脚色されドラマティックな展開に…。
浪人の格之進は清廉潔白で正直すぎなのがアダとなり冤罪事件に巻き込まれてしまう。娘のお絹がそんな父を信じ、身体を張って見守る姿が尊かった。
囲碁のシーンは観ててわからないのに引き込まれた。最後の掛け軸のくだりは、今までの自分を変えるところが格之進の成長を思わせます。
格之進の性格に魅力は感じなかったけど、ストイックな雰囲気の草彅剛が合ってました。唯一の殺陣シーン、斎藤工は背が高すぎるのかイマイチに感じた。清らかな清原果耶ちゃんと貫禄のある小泉今日子がどちらも魅力的。脇役でしたが奥野瑛太さんのファンになりました。
お絹ちゃんは父と真反対のあの男が好きかな?とか、キョンキョンがあそこまで親切にしてくれる関係性がわからないとか、妻と斎藤工の描写が薄い、などツッコミどころは多々あるけど時代劇だから最後は一件落着で終わりよければ全てよし。オケで演奏される音楽が凛とした雰囲気を醸し出しててよかったです。