孤独で心に傷みを抱えた『ジョーカー』のホアキンを思い出しました。ケイレブの怪演！
父親の暴力と兄の策略により犬の檻に監禁されたダグラスの壮絶な子供時代。犬とだけ心を交わし、犬に助けられて生きるダグラスの生き様が描かれる。監督が実際の新聞記事から発想したのだそう。
唯一、雇ってくれたのがドラァグクイーンのお店だったのは胸がすく。マイノリティだからこそダグラスを差別の目で見ることなく自然と受け入れたのだろう。エディット・ピアフの口パクショーは完璧だった。
信じられるものは犬だけで犬は飼い主を裏切らない。ラストは、犬たちにとって神＝ダグラスのような神々しい光景。最高のエンディング！
犬と人間の繋がりをこんなに哀しみを秘めたエンタメに仕上げてしまうなんて、リュック・ベッソン節はまだまだ健在。シェイクスピアに、失恋に、エディット・ピアフに、宗教に、ギャングに、アクションにと、印象的なシーンを随所に挟んできてすごく楽しかった。辛い話なのにファンタジー感があるのも好きでした。というか、これはもはやファンタジー。だからなんでもアリ。
子供の頃、ドーベルマンを飼っていたことがあったので用心棒のようなドーベルマンにキュン♡ワンコたち、ほんとに賢くて可愛かった〜
「IN THE NAME OF GOD」逆さまに見えた部分の文字が「DOGMAN」
