滝井椎野

ヴァチカンのエクソシストの滝井椎野のネタバレレビュー・内容・結末

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

バディもの超絶胸熱悪魔祓いエンターテイメント。
なかなか斬新なジャンルであるが、これが一番しっくり来る。

映画始まり、いきなり繰り広げられる凄腕エクソシストのアモルト神父と悪魔の舌戦が面白く、トンチのような悪魔祓いに思わずにっこりしてしまった。
スクーターに跨るラッセル・クロウの絵面が既に面白いのだが、そのキャラクターが堪らない。悪魔相手に軽口を叩きながら、実に迫力満点な悪魔祓いを行う。
ラッセル・クロウならば、どうせ最後は拳で解決するのだろう……等と思っていたが、ところがどっこい最後まで壮絶な舌戦と信仰の力のみで戦う。しかもそれが全然退屈な絵面にならず、炎が上がり血が噴き出る壮絶な映像で面白いのだから凄い。

また、トマース神父のキャラが話が進むにつれてどんどん頼もしくなっていくのが良い。
正直、最初はすぐにやられるかと思っていたのだが……。最後にアモルト神父と肩を並べ「主の御名の前に跪け!」とアスモデウスを払うシーンには痺れた。
是非このバディの続編を観たいものである。
取り敢えず、ラテン語を覚えておこう。
滝井椎野

滝井椎野