このレビューはネタバレを含みます
原作未読。
予告で宣伝していた「2転3転」があったかと言われたら、うーんだったけど面白かった。重かった。
大人が子どもを壊すことの理不尽さ
だからといって許されない暴力と冤罪
永瀬廉くんの心の奥底の闇深さと優しさを兼ね揃えた演技と、杉咲花ちゃんの歪んだ愛と狂った演技、本当に良い。
北村匠海くんが演じていたかおる、すべてを知っている中であそこまで持っていくまでの我慢とか悔しさとかそこまで考えさせられた。
何でも自分の先入観や偏見で決めつける社会も、それも相まって真実に気づけない司法も、子どもを自分の欲のまま利用する大人も、
清義も美鈴も擁護はできないけれど、その時その人が思う正義はそれだったわけで、こんな世界じゃなければ一緒に綺麗に生きていけた世界線があったかもしれないのに歪んだ愛になってしまったのが苦しい。
ところで終わり方だけど、
美鈴が無罪になったのは結局虚偽だし
馨の言う通りなのであれば、本事件に関わっていた弁護士(清義)の過去の傷害罪はどう裁かれるのか気になった。理解が乏しいだけなのかもしないけど…。
主題歌、あの重い内容だったからこそ沁みる音楽だった。切ない。
余談だけど、
永瀬廉くんが演じる清義の子供時代を演じていた子役の子が、とっても永瀬廉で凄かった！
調べてみたら
リンドウの花言葉は
正義、誠実、勝利
悲しんでいるあなたを愛する
青、紫のリンドウの花言葉は
満ちた自信
何だか3人の顔が浮かぶ。
