MotelCalifornia

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのMotelCaliforniaのレビュー・感想・評価

3.1
2024年初映画。
ホラーは年に数本しか観ないが、予告編を見て面白そう!と思って鑑賞。
A24作品ということで、苦手なタイプの怖がらせるだけのベタなホラーじゃなく、アリ・アスター的なものを期待していたんだけど…。
(冒頭のクレジットを見る限りではアデレード映画祭の名は見つけられたものの、A24の名は見あたらなかった。その他のクレジットからも、オーストラリア映画のようだ。カンガルー出てきたし笑。もしかしたら、アメリカでの配給をA24が担当しているだけだったのかも??)

胸糞悪かった。。
序盤の次々に降霊体験を繰り返して降霊ハイになっていくあたりまでは、お、新しいって思って楽しんで見ていたけど、悲劇が起きてからはなんか話は停滞気味に..。
主人公が救われなさすぎで、中盤以降観るのが辛かった。疫病神のような主人公ミアのせいで、周囲は酷いことになるんだけど、友人の弟はかわいそすぎだろ。あと、お父さん。何も悪くない…。
↑もちろん、ホラーとはそういう嫌さを楽しむものだとは心得てはいるけど、ミアも不幸な境遇で、降霊にハマっていくのも心情的に理解できるだけに、何か解決というか希望というか、納得いくところに辿り着くまでの物語を見たかった。あの「手」が何なのか、彼らが見ている霊は何者なのかが不明なままだから、モヤモヤと消化不良になっちゃったのもなー。自分の好みの話の展開とは違うからこその不完全燃焼?
合わなかったということで😅

エンディングは、まあキレイだと思ったけど、なんかそのオチありきで話を作ってない⁇と、邪推をしてしまった。

母の二回忌のシーンで、皿洗いをしているため聞こえづらくなっているミアに声をかける父/手を止めて話を聞くが大したこと言ってねえなーとイラっとするミア/再び水を流して洗い始めたタイミングで「今日はどんな日だった?」とか、これまたどうでもいい質問をする父…と、このやり取りだけでミアと父親のディスコミニュケーションを見事に描いており、監督の演出の腕は確かだと感じた。
また、弟くんの強がり不良友だちのタバコの火の付け方も、その仕草だけで、この子も決して吸い慣れてるわけじゃないと示唆していて、上手いな〜!と感心した。
YouTuber出身の双子監督ということだけど、この先映画監督として飛躍しそうだなー。そのときはホラージャンル以外でよろしくお願いします!笑
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