Akiramovie

12日の殺人のAkiramovieのレビュー・感想・評価

12日の殺人(2022年製作の映画)
4.0
ノーマークで空き時間に観たけど、印象深い作品に。

サスペンス的に犯人を見つけ出す刑事捜査の様にみせているが、リアルな被害者の友人、遺族の父親と母親の心情、容疑者達、捜査陣に女性判事まで、何故かそれぞれの人生の背景まで知らされて、観客も いつのまにか人間ドラマを共有していた。

あっという間に出番が終わるクララ役の"Lula Cotton Frapier"も、何故か最後まで登場している様な錯覚。

被害者や容疑者における性差別に対する問題は、メッセージ的に新米女性刑事が、"殺人者の多くが男性であり、それを追う人間の多くが男性である。"と語ってしまわない方が良かったかも。

ラストの "これは実話を基にしたフィクションである。"は、
巷で 都市伝説となっている"越中順平を探す会"の動画を思い出す。

・犯人は、明らかに被害者の名前を呼び掛けていた。
・水道の水を直に飲むフランス人も居るのか?

昔、友人との旅行先のパリで 刑事を装った窃盗団に 偽ドル所持の捜査を装った犯行の被害者に成りかけたところを本物の刑事に一網打尽という事件に巻き込まれて、警察署で調書の為の 英語の分かる刑事を交えての事情聴取を思い出す位に、作品はリアルでした~。
何だか、私の中では むしろ映画のシーンみたいな記憶に。

2024/3/18 新宿武蔵野館
Akiramovie

Akiramovie