もち猫

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼のもち猫のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

スッキリしない...
昔の映画だから...?
いや違うな...シンプルに出来がよろしくない。

ミスタースミスはなぜサムプリントを殺そうとした?なんでやれると思った?
娘がクズ過ぎてイライラするし、本当に妊娠してるのか?余計な情報が多くて余計なとこが怪しく思えてきていまいち腹落ちしないし、親父殺したのが夢オチというのがまたなんとも...雑で...その後もう一波乱あるのかと思えば夢オチのまま終わるし...

サムプリントの内面にフォーカスしたかったのかもしれないが、それにしては大学行くけど殺人シーンは無いとか殺人を2年封印出来たけど封印出来た理由も見せなければ殺人再開した理由も見せないし、最初に殺したカップルに目をつけた理由も語られないし、化粧箱会社の工場のシーンとか正直余計だし、ジェーンを追ってた刑事らのその後の動きも一切見せないとかとかとか...いろんな情報が断片的過ぎてすごく邪魔してる。
削ぎ落としまくってシンプルにしたかったのかもしれないが結果的にめっちゃ邪魔。

女刑事のエピソードも...要る?何か別軸の要素が欲しいのはわかるけど、事象だけ次々見せられて補完の説明はされず...同僚に銃向けて逃げたりしてるのに何事も無かったように働いて...お咎めなしだった想像は出来るが観客の想像頼みはおかしいって。脱獄犯とのアレコレも完全に派手なカーアクションシーン撮りたかっただけだよね。要らんわー。

結局サムプリントの賢さを際立たせるために物凄く頭の悪い小悪党のミスタースミスと実の娘を配置しただけだし、ミスタースミスが現場で漏らすとか後始末してないとか論外だし…
わかりやすい邪魔者を全て消したけど消えたっていう事象を見せられただけで女刑事の葛藤とかも描かれないし...
なんかもう全部中途半端でストレス溜まった。マーシャル誰だよ。

観終わってこんなにガッカリしたの久々かもしれない。
監督は何がしたかったんだろう。
観客に考えさせる系にしたかったにしては芸術性が足りないし...
自分が描きたい、見せたいシーンだけ作って観客側が受け取りたい情報や感情を与えないのは素人の仕事だよ。よく1本の映画として完成出来たな。

とにかく情緒もないし不親切設計だしで印象に残らないさっさと忘れてしまう系の作品だった。
ケビン・コスナーとデミ・ムーアのビジュだけ良かった。2人に2点差し上げます。
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