ポルトガルの前衛画家についての半ドキュメンタリーで劇パートは書き割り&お屋敷というワンシチュエーションもの。これはまぁまぁ楽しめた！めっちゃ美女が出てるなぁと思ってたらイネス・デ・メディロスだった。

ポルトガルの前衛画家アマデオ・デ・ソウザ・カルドーゾの生涯についてを描く内容ながら、ど頭からカルドーゾの絵を描き割りにしてセット美術に組み込んでしまうフィクションへの誘い方が最高。画家を描いた作品はどれも画家の眼差しを追いかけるように設計されがちだが、今作では絵画に描かれた世界そのものを表象しようとしている気配があり、その踏み込みかたにグッとくる。

あれ？ちょっとはメモ取ってたつもりだったのだが書いてない。アメデオ・モディリアーニとも交流があった前衛画家アマデオ・デ・ソウザ＝カルドーゾ（パリで活動したがエコール・ド・パリではないらしい。独自の作風を模索したというのはパウル・クレーみたいなものなのかな）を描いたテレビ映画。わかりやすい紹介ではなく、絵の中の人物（実在したと思われるモデル）と画家やその友人などが交錯したりするちょっと混乱した繋ぎのよくある劇映画という印象。

冒頭の舞台の書割で鋼の仮面が青の深淵の頭を叩くのはけっこう持ってかれた。