ウルフガー

窓ぎわのトットちゃんのウルフガーのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
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劇場にて鑑賞。名作だったわ。原作未読だったのでまずこんな話だったのかと驚いた。お転婆なトットちゃんが騒ぎを巻き起こすドタバタコメディかなと思っていたら、確かにそういう要素もあるが人生の本質を丁寧に描いた映画らしい映画だった。なんとなくフェデリコ・フェリーニを連想した。

とにかく幻想的なシーンと多くを語らぬ日常シーン、どちらも素晴らしく、映画表現としていきなり日本映画のトップに踊り出ている。電車と音楽があれば映画になるのだと改めて思い知らされた。語るのではなく見せるのだという全ての映画の原点に立ち返った、それだけに時流に逆らう問題作。
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