原作は遠い昔に拝読。
部分的に覚えていた。
子どもの視点からの戦時下を描いた傑作、と言いたいところだが、別のベクトルから見ると、小林先生を中心に貫かれる子どもへの「寄り添い」「育み」「愛しむ」が3つの柱になっている。
戦争がトットちゃんの日常を蝕む描写が後半に待ち受けているが、その悲惨さもまた、前半のトモエ学園での日常、泰明ちゃんとのコミュニケーションの積み重ねが丁寧ゆえにガツンとくる。
涙腺がゆるゆるになった。
いま思い出しても涙が出てくる。
映画でこんなに泣いたのはひさしぶり。
最後は腰が抜けてなかなか立てなかった。
声優も音響もいい仕事をしてくれているので劇場鑑賞をオススメ。ヌルヌル動くアニメーションもスクリーンで堪能してもらいたい。