アニメーション映画としてすごいクオリティ。キャラクターの動きや表情はもちろん、美術も音響もすごくハイレベル。劇場で観て本当に良かった。
トットちゃんという女の子の視点で見た世界。目に映る全てにワクワクしているトットちゃん、この感じはアニメだからこそ表現できたものじゃないかな。
間に挟まる、本編と違うタッチのシーンもそれぞれとっても魅力的。公式サイトはお願いだからここのスタッフさんのクレジットもちゃんと載せてください…。というかメインスタッフすらあんまりちゃんと載せてないのはどうしてなの…。
小児まひがあって体を動かしづらい泰明ちゃんとトットちゃん、双方がちゃんと尊重された描かれ方になっていたのもとても良かった。
いろいろなところで言及されているとおり、戦争が静かにひたひたと日常を侵食していく様子が恐ろしい。
協力せざるを得なくなっていく空気、自ら「銃後を守る」市民たち。
この映画のなかの大人たちを見つめながら、自分がこの時代に生きていたら、そして今これからどうするだろうと思わざるを得なかった。