Asino

Master Gardener(原題)のAsinoのレビュー・感想・評価

Master Gardener(原題)(2022年製作の映画)
-
機内でもう一本。ポール・シュレイダー監督脚本、ジョエル・エジャトン主演。
あんまり好きな監督ではなくて、評判のよかった「カード・カウンター」も見てないんですけど…。機内であまり選択肢がなかったので見たけど、これは正直全然頂けなかった。

白人至上主義グループに所属していて殺人の過去がある主人公は、今は証人保護プログラムで別人のように暮らしている。
シガニー・ウィーバー演じる夫人の大邸宅で住み込みの庭師なのだけど、実は夫人と肉体関係もある。
夫人が、疎遠だった妹の孫の面倒を見て欲しいと言い出して、黒人とのミックスの大姪マヤがやってくるのだけれど、マヤとの関係を夫人から誤解されて解雇され、一方でマヤが麻薬絡みのトラブルで危険にさらされているので、ふたりでモーテルを転々とすることになる。

後半、主人公はマヤに自分の上半身にびっしり入った鉤十字とかのタトゥを見せることで自分の過去を知らせるのだけれど、それに対する彼女の拒否反応はまっとう…と思ったらそのあとがぐずぐずだった。

主人公は例によって毎晩日記に何か書きつけているのだけど、それがガーデニングについてのうんちくみたいなあれで、Wikiに書いてあったことですか?って感じの浅いあれだし、そもそも彼が、他にアシスタントを4人も雇って作ってる庭がまったくぜんぜん素敵じゃない。

結局はいけない過去を背負ったタフな俺が、老夫人や恵まれない生い立ちで育った若い女の子を守ってやるぜ的な男の妄想っぽかった。
結末もなぜそうなる??って感じでもうぜんぜん無理。
Asino

Asino