れちゃん

18歳、つむぎます 私の卒業 第4期のれちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
キャストの1人が目当てで観に行った作品。

新人発掘・育成プロジェクトという意味合いでは
勿論既にキャリアを持っている人達も多かった中
メインの8人&それを取り巻くキャストの演技はとても新鮮でこれから注目される人も出てくるのでは?
という期待も大きく、名前を覚えておこうと思った演者さんが数名いた。

キラキラわちゃわちゃしてるだけの青春映画ではなく、
軸になっているのは「今年から18歳で成人」という、ある意味曖昧な環境に投げ出された高校生達。

でもそんなものとは関係なく、きっと本当はみんな思ってる・持ってる
色々な感情を色々な側面から色々な「高校生」達が演じていて、背景の景色とも相まって明るいだけではないまだ不安定な感情を綺麗に映し出している感じだった。

特に気になったキャストが白上理桜ちゃん。
セリフなしの目の動きだけの演技が絶妙だったし、
彼女の手紙のセリフ「誰か私を見つけてください」
って結構この頃の子達って抱いてる感情なんじゃないかなって。
別にモデルとかそういうの目指してなくても。
それにとっても私の好きな顔で可愛い!
事務所非所属でメインキャストに選ばれた。っていうのを知って尚更ビックリした。

まだ18年しか生きていなくてしっかりしてる人なんて殆どいない。
それは私の18歳の時も同じだった。
夢も不安も挫折も希望もそれぞれが持っていて、
その「断片」を「美しい風景」と共に描かれていた。
と思った作品でした。




******↓ココからちょっと残念だと思った点↓***********






ただ、キーポイントとなるエピソードの描写としての説明が前後にもほぼなかったり
その回収がほぼ演者のセリフ説明だったり
結果だけで過程が描かれてないのがちょっと残念ではあった。

少しでも回想描写や「そうなった」のが分かるちょっとしたきっかけが何かしらあれば
ああそこに繋がるのね。
ああこれがあれのキッカケなのね。
と思えるのになあ。と。

時間や予算や色々な制限があるのは重々承知なのだけど
もうちょっとでも「それぞれ」を見せる場面が個々にあればもっとよかったな。もっと入り込めたかな。
と思います。
れちゃん

れちゃん