終わった時、色んな感情が溢れてきて言葉が出てこなかった。
長い映画だけど後半にかけて時間を忘れてもう完全に釘付け状態だった。
そしてこの映画をデジタルリマスターの美しい映像で劇場で観れたことを本当に幸運だったと思う。
悲しい、とか。
愛しい、とか。
憎い、とか。
救われない、とか。
映画の一方向の感情ってその時は「感動した！」とか思うものだけど直ぐに忘れてしまう。
この映画は正反対の感情があっちからもこっちからも押し寄せてきてまったく整理できない。心の中でごちゃまぜになって収集がつかず、ただただあっけにとられてしまった。
3人のどの立場になっても、みんな優しくて、でも自分のことしか考えてなくて、それでも愛する人を守るのに必死で、そして自分の力ではどうしようもない時代の波に流さていく。
3人で激流の川に流されながら、助け合い、奪いあっている様に感じた。
作り話では誰かが善人、誰かが悪人、になってしまうけど、人生って実際こうですよね。
休みなのでなんとなくおもしろい映画やってないかな〜と軽い気持ちで観にいったらとんでもない気持ちになって出てくることになってしまった。ラッキーなハプニングでした。
---
レスリーチャンの妖艶さも圧巻だが、
コンリーの演技、美しさは本当に神がかっていた。
豊かで着飾っているときよりも、辛く貧しい境遇になるほど、美しくなっていた。
後半、炎越しの表情は、大げさではなくこれまで観た映画で一番心を動かされたかもしれない。
あの表情はやばい。
