生涯を通じてもベスト級に好きな映画。
4Kレストアで鑑賞できると知り、映画館へ。
はじめて大きなスクリーンで観たがやはり感動も没入感も段違いだった。これを上映しようと決めた関係者の人たちに感謝!
清王朝の壮大さとその後のダイナミックな中国社会の変動の目撃者になれる映画。初見はその一点に感動していたが、今回は溥儀の人生に思いを馳せながら鑑賞できた。観る時によって映画の受け取り方が変わる、をリアルに体現できた。
溥儀。プライドを捨てきれなかったのだろうな。それを隠さない素直な性格。穏やかだけど自分が欲しいものがあったら大切なものを手放してしまう。でも冷徹という訳ではなく、他人にも甘いが自分にはもっと甘い、という印象。
そういうところも含めて愛着が湧く人間らしい溥儀を知ることができた。
できるだけ多くの映画を観たいと思っているが、それはどんな映画でもいいところを見つけて楽しめる鑑賞眼を持っているからではなく、極まれにラストエンペラーのような素晴らしい映画と出会えることを期待しているからである。