不器用な人を描いた作品は個人的に好きで一生懸命なんだけどまだまだ色々甘い点があり周りに迷惑をかけながらなんとか支えてもらいながら。それを許させるキャラ得というか人間性。それがあのお父さんがでてきて腑に落ちた。ああいう人は魅力的であると。家族は無償で愛や気づきをくれる。きっと良いことがある（猫が帰ってきたり）。そんな希望を感じた。山本さんはこういう愛らしい役がとても合っていると思う。
ロードムービーは車に乗らなくても撮れる。背伸びをせず日常を大事にして今の等身大の自分や周りの人たちを大事にすること、日常ですら色んなことがありストーリーなんだよということが伝わり、いまを生きている人たちの1日1日が尊重されているような気がした。
考えが明確ではなくても、何となくやりたいという優柔不断だけども『想い』が大切なんだと改めて思う。
そこについてくる人がいる限り。
映画館やレンタルビデオやカメラ。映画への愛を感じた。
