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かずらのKのレビュー・感想・評価

かずら(2009年製作の映画)
3.4
代々引き継がれたもの。逃れられない運命。カツラと一言に言っても種類はさまざま。昔テレビでよくやっていたプロピアのヘアコンタクトのCMを思い出す。小さい広告。〼。天風水火人。対策法いろいろ。大竹さんよりも三村さんの方が自然体な演技。とろろオクラ納豆サラダ。遊園地。バー桂の面々の現実味ある告白。里帰り。「どうして…こんなに苦しまなきゃいけないんだよ」「なんで普通に生んでくんなかったんだよ」。できれば人に知られたくないし、隠し切れるものならそうしたい。そもそも自分のせいでこうなったのではないという葛藤。この映画では“カツラ”に物語を集約して描いていたけれど、他の劣等コンプレックスにも通ずる話だと思う。コント×映画。笑いあり感動あり、なんだか憎めない一本だった。かりゆし58「雨のち晴れ」。
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