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終の信託のKのレビュー・感想・評価

終の信託(2012年製作の映画)
3.3
16年ぶりの『Shall we ダンス?』タッグ。モチーフになったのは川崎市で実際に起こった事件。タイトルの出るシーンが格好いい。当然ながらきっと割り切っているのだろうけれど、妻のこういうシーンを監督はどういう感情で撮っているのかと考えてしまう。プッチーニ「私のお父さん」。満州。「最後まで残るのは聴覚」。子守唄。山田耕筰「新子守謡」。「その時を、先生にお預けします」。ドルミカム。被疑者と検事。感情論とルールの攻防。検事の言っていることは仰る通りなだけに、経緯を知っているこちら側としては複雑な気分になる。大沢たかおさんも素晴らしかったけれど、役所広司さんの体現力が秀逸だった。
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