せいみー

ぼくたちの哲学教室のせいみーのレビュー・感想・評価

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
4.2
「ベルファスト」を少し観てから行ってよかった。
憎しみや争いの傷跡が未だ残る町。
そこの男子校で長く務める校長先生は、ストア派の哲学を実践し、子どもたちに傷跡を残さないように、自分たちで考え正しい道を選べるように指導する。

哲学の実践とはとても難しい。それは他者との対話であり、己との対話でもある。
この先生は、自らが率先となり、しっかり向き合い対話することを教える。

情報に溢れ何が正しいのか分かりづらくなった現代において、我々に必要なことはしっかりと向き合い、自分で考えること。
その姿勢を大人が子どもに見せていかないとなと、しみじみ思った。

今の日本人に、特に教師に、観ていただきたい。
せいみー

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