このレビューはネタバレを含みます
ベルファスト
未だに対立の緊張が残る街。
未来を生き抜く子どもたちに
哲学を教える校長先生。
暴力を単純にダメとは言えるけど
なぜと考えて踏みとどまらせる。
考える事をやめてはいけないと教える。
教えがなくなる学校を卒業して
自らの頭で彼らは考えないといけない。
時に子供たちは
喧嘩をしてしまう。
暴力をやられたらやり返すでいいのか、
暴力の解決でいいのか
そんな問を繰り返す。
君たちの親は暴力で嫌な思いをしてきただろう。それを繰り返すのか。
この地で生きる、
この地で生きなくても
間違った時には、問い続ける事に意味がある。
先人が残してきた哲学(知恵)を活かして
今の私たちはどう生きるか
己と対話を行い良い行動を導くことができるか
そう考えながら鑑賞をした。
校長先生が子供達との
対話を諦めない姿勢は素晴らしい。
校長先生の過去の思いが
対話を諦めない姿勢に繋がるのかもしれない。
哲学の取組みを表した壁画を描く事が決まる。その壁画に描かれる人物は、自ら考えて進んでいった卒業生が選ばれる。
最後に完成した壁画を見た時に
この街の希望を感じ取れる壁画であった。
希望の光であって欲しい。