ブラジル、ボルソナロ政権ではアマゾン消失が進む。伐採は過去15年で最も加速している。日本面積の17倍のアマゾンに対し毎年長野県ほどの面積の森林が失われている。過激な主張やコロナの救援策により富裕層や保守派、農家の支持を集め先住民保護区にも手を入れ始め伐採、人工的野焼きが急増。取り締まりが激減した違法採掘はその精製で水銀が使用されそのまま川に流されている例もある、彼らにとっての飲み水だ。1988年憲法で恒久的に先住民の財産とされてきた487ヶ所(アマゾンの2割)だが、ボルソナロ政権では保護区は一件も認められていない。経済を優先したアマゾン開発には欧米の後押しもあり、牧場開発での破壊抵抗としてヨーロッパ牛肉の輸入をやめるように訴えたことも。先住民たちはデジタル技術を身に付け世界に危機を発信している。SNSや独自のアプリ開発で衛生とリンクしGPSを活用するなど。
本ドキュメンタリーでは、先住民族ウルエウワウワウを追う。彼らはドローンなどを駆使し撮影し座標まで送り保護区そして自分たちの家だと主張する。彼らの保護区周りは農地や牧地に囲まれてしまった。200人に満たないコミュニティに対し国のトップが排外主義で迫害推奨している現実。作品に注意勧告があったけどこれは実質の武力衝突になっている…武力で戦うか、機能していない当局に訴え続けるか。なにせ脅迫、襲撃を受けるのみならず殺人が起きた。他民族では少女へのレイプや逃げた子供の溺死が確認されている。
開拓者側から迫る目線もある。開拓者の多くはおそらく自分の土地を持てない人々であって、だからといって「自分の土地だって言わないと誰かにとられる、だから印をつけとく」など言われると恐ろしいかぎりだ。少しくらいなんだと言う考えらしいがどう考えてもその"少し"に手を加えれば急激に消滅することは明らかだ。考えなしに地球を一番支えているアマゾンの森林伐採したらあっという間に人は滅ぶ。
侵入者は木を切り火を放ち村々を脅かしおまけにコロナまで運んでくる。数が少ないコミュニティに押し掛け銃まで所持しながら「知らなかった」という。世論が味方し明らかな犯罪行為と言われはじめると政府は見捨てる。
「私の時間は残り限られているがその間に大勢の邪魔をしてやる。アマゾンを破壊する人々を妨害する」今保護区には先住民より侵入者の方が多い

参照：アマゾン先住民のデジタルWAR