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家族の肖像
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『家族の肖像』に投稿された感想・評価

シネ・ヌーヴォのシネクラブ合表会というお話の会で、お会いしたことのある岸本監督の作品。50分の中編。

人は思わず過ちを犯してしまう事がある。

そしてそれをずっと背負って生きている。

家族の関係でもそう、いや家族だからこそなのかも。

でも、離れていてもずっと会ってなくても親子は親子、きっと繋がっている事はある。

そう感じさせてくれる優しい空気感が心地よい映画でした。
たった1時間弱の作品の中に家族とは何か?生きるとは何か?という価値観をバックグラウンドもしっかりと描いていました。
主演の保坂直希さんとGONさんの会話劇だけど、2人の関係性の進歩が心地よかった。

出演者と監督の舞台挨拶。
保坂さんは皆さんへの感謝を何度も伝えられていました。
こういった小粒な作品が満席なのが嬉しいと監督も感激されていました。
大家役の脇坂さんは先日亡くなられたそうで写真を出演者が持っての登壇。ご冥福をお祈りします。

終了後にみなさんからサインをいただく際にGONさんに『アーリーサマー』と『コーンフレーク』観ました!と話したら凄く喜ばれてました。
篠崎雅美 さんにも『アキレスは亀』観た話したら喜ばれてました。
魅力的な方で『虹のかけら』も楽しみ。

保坂直希さんと岸本景子監督は『ずぶぬれて犬ころ』で出会ったらしく、岡山で観たという話をさせていただきなんでも「縁」って大切なんだと感じました。
前作の上映時にお話しする機会を得て、それ以来折りに触れてお付き合いさせていただいている岸本景子さんの新作。

「折りに触れて」って、岸本さんは本田孝義さんや宮崎大佑さんといった、私が大好きな作家さんのクルーとして絶妙なタイミングで撮影に参加しておられて、ほんといかにも「折りに触れて」的に切れ目なくお話ししてきた感じがしている。

今回の上映関連で岸本さんについて紹介するパネル展示(とても濃くて結構センシティブな内容でもあった)も拝見することができてどんどん彼女と繋がりが深くなっていく(ま、こちらの勝手な思い込みなのだけれど)雰囲気で。

そして極め付けは脚本の堤健介さんと知り合えたこと。別の映画館で小沢まゆさんの小品『夜のスカート』を拝見していたら、なんと堤さんご本人に声をかけられて。
小沢さんの映画、監督は小谷忠典さんで、堤さんは彼のお弟子さん。『夜の』でも小谷さんと一緒に脚本を書いておられて。

そこでの話は小沢さんには申し訳ないけど「岸本映画」一辺倒。

で、堤さんはTwitterで『家族の肖像』脚本には『ついていく父親』芹沢俊介(新潮2000年刊)っていうテキストがあると仰る。

そこで、芹沢読み始めたら、そこから鶴見俊輔『教育再定義への試み』に繋がって、と。もう無限の繋がりが生む快感はキリがないのですよ。
嗚呼、ダイナミックかつ流麗な四月の興奮を岸本景子さんが導いてくださったのだと思うしかない。

作品のこと、ちょっとだけ触れておくと、20年前に失踪した父の死を知らされ、嫌々ながら後片付けをする息子と交錯するもう一人の「息子」。親子関係の再構築を、思いっきり演劇テイストで描く優しい映画です。

岸本さんは何かにつけて「ご縁をいただいて」という枕詞で話を始められる方。「縁」によって繋がることども、その繋がりが常にほんの少しでもプラスの繋がりとして再生していく、実はそこにはとてつもなく強固な岸本さんの意思が働いているのだろうな、と改めて感じています。