sonozy

ネクスト・ゴール・ウィンズのsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
タイカ・ワイティティ監督による、世界最弱のサッカーチームの実話をベースにした作品。
チーム創設以来、1得点も挙げられていない米領サモアチームに、結果を残せず飛ばされたコーチのトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)が嫌々ながら新監督としてやってくる。

2001年のワールドカップ予選で史上最悪の0-31の大敗を喫している米領サモアチーム。
米領サモア・サッカー協会会長のタビタ(オスカー・ナイトリー)から求められたのは「とにかく1ゴールを」という低い?目標だが、メタメタ過ぎるチームに苛立ちマックスのトーマス。
果たしてチームを立て直すことは出来るのか?

気弱な元のコーチと、トランス女性のメンバー・ジャイア(実在するメンバーのJaiyah Saeluaがモデル)含む個性豊かなメンバー。
トーマスがまだ未練ありありの元妻ゲイル役にエリザベス・モス。
ラストには実際のコーチやチームメンバーも出てきます。

冒頭とラストと本編にも登場するポジティブエネルギー溢れるお茶目なおじさん(笑)タイカ・ワイティティ監督らしい、元気と勇気をもらえる楽しい作品です。

〈メモ〉
●米領サモア: サモアの隣にある島。サモアとは別の国なんですね。よく分かってなかった。
●Fa'afafine(ファファフィネ): ジャイアが自身について話す際に出てくる言葉。一般的にはトランス女性にあたるが、サモアや米領サモアでは、ゲイ/トランスとは見なされていない第3の性/ノンバイナリーの人々。
sonozy

sonozy