このレビューはネタバレを含みます
底抜けに明るいサッカー映画だった。
一点を取られてブチギレて再び辞めようとする監督が「勝てない」。それに対して会長が「なら負けよう。みんなで負けよう」。これがめちゃくちゃ良かった。みんなで勝つサッカー映画、スポーツ映画はあるけれど、みんなで負けようとするなんて初めて観た。みんなで負ける。良い言葉だ。サモアの人たちの人生観がモロに表れていた。
ジャイアと監督の関係がまた良かった。
何回キレて何回辞めようとすんだよ、と心のなかで監督にツッコんでいたけれど、最後にあんな告白が待っていたなんて。明るさとバカさに紛れて不意打ちだったよ。