このレビューはネタバレを含みます
笑いと感動の絶妙なバランス感を持つタイカ・ワイティティ作品が大好きで、この映画も安定の面白さと温かさに溢れていた
彼の笑いは誰も傷つけない優しさがあって、そしてとにかくくだらない笑
主人公の過去が終盤に明かされた時は、(個人的な事情も相まって)心がギュッとなった
主人公がなぜここまで怒りとやり切れなさを抱えているのか突如理解でき、何度か挿入される電話のシーンが実は伏線だったことも分かる
全体はゆるいコメディ調なのでこのシーンがますます際立って構成が上手
マイケル・ファスベンダーのコメディは新鮮だった。またワイティティと組んで欲しい
それにしても実話とは。ドキュメンタリーの方もぜひ観てみたい