えりす

白鍵と黒鍵の間にのえりすのネタバレレビュー・内容・結末

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

うわーなんか、何にもわかってなかったんだ、これ、回想シーンと現在シーンが切り替えの合図なしに進むやつや と割と話が進んでから、というかあれは多分留学するって打ち上げてるシーンだったと思う、だいぶ後半で気づいてしまい
なぜ今まで気づけなかったんだという反省と共に、じゃあいつ気づけたんだ?という疑問も生まれ、映画が進みながら一生懸命考えましたが、
最後までよくわからないまま突っ走られてしまった(いい意味で)ので、よかったです(?)

そもそも、南さんがボストンでスローリーに雇ってもらえないか打診しているシーンで、3年後の南さんが「じゃ、また後でよろしく頼むよ」みたいなこと言いながら去っていきましたよね?あれじゃあ困りますよ!!


この映画は、南さんの3年間とそれからを描いているのか、南さんみたいな人が繰り返されていることを描いているのか、誰がなんなのか、よくわかんない感じで、最後まで(!)行ってくれたのがよかったです。
ほら、あの錯綜する感じ、ファイトクラブみたいでしたが、ファイトクラブはめちゃくちゃ綺麗に回収されるじゃないですか それがなかったってのが、ある種この映画の魅力な気がしました。こちらもだいぶ混乱させられましたが…
まあ今考えると、あんまりそこについて考えちゃいけないというか。考えずに揉まれるのがこの映画の楽しみ方な気がしますけどね。

その訳のわからなさに全振りしたせいか、留学ボストン行のためのテープとかは有耶無耶になっちゃったり、そういったところが気になる人はダメかなーって感じでしたが
訳のわからなさ感は結構良くて、

それこそ、ミッドサマーの、カルト訳わからんもはや滑稽感みたいなのが、
オマージュ感じられるシーンもあったし、実際滑稽さのような呆れアハハはぁみたいな雰囲気が漂い始めた感じは本当にイイねぇ(アハハ)みたいな気持ちでした。割とあの眼窩に花シーンめちゃくちゃトラウマなので、オエって感じや動悸がしました。はぁおもろ。(真顔)

結構お母さんもおかしそうでしたけど
そもそもあれ自体が演出かと思えてきました。銀座の世界おかしい滑稽ね。感

いゃ〜混乱させられた度やある意味ホラー感で、かなり面白かった というか、とても独創的?個性光る作品な感じがしました。人を選ぶと言えばそうかもしれないが、個性的なものにはつきものな気がする。
えりす

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